C.I.S News

火災保険料の値上げについて

非常に大きな台風が九州に迫ってきておりますので、早めの対策・避難行動をお願いします。

2019年10月に引き続き2021年1月から全国で、火災保険料が平均4.9%値上がりします。

「なぜこんなに保険料を値上げするのか」「火災保険見直しのポイント」この2点についてご説明させていただきます。

 

なぜ値上げするのか?

理由としましては・・・

『台風などの自然災害により保険金の支払いが増加しているため』です。

 

具体的には、火災保険料は「純保険料率(保険金に充てられるお金)」と「付加保険料率(保険会社が保険事業を行うために必要なお金)」で構成されています。

近年、何十年・何百年に一度と言われる大規模な自然災害の発生頻度が増加しております。

南海トラフ巨大地震など今後発生する可能性が高い大規模な自然災害に備えるために、保険会社は支払余力を蓄えておく必要がございます。

そこで、2021年1月に参考純率が平均4.9%引き上げられることが決定し、それに伴い火災保険料が値上がりします。

参考純率とは・・・「損害保険料率算出機構」という団体が、毎年度検証を行い改訂の必要があれば、参考純率の改定を金融庁に届け出ています。

 

無駄のない充分な補償を受けるために

  • 無駄のない補償の組み合わせになっているか?
    下記に補償を見直す際のポイントをいくつか記載しておりますので、ぜひ参考にされてください。

(例)
・自然災害に対する耐性が高い構造の建物かどうか
・ハザードマップを確認し洪水、土砂崩れ、高潮などの災害時に水災の補償が物件のリスクに応じているか
・台風などで破損した屋根や窓から雨が吹き込んだときの家財の補償は充分か
・津波のリスクを確認し、そのリスクに応じた地震補償をかけられているか

 

  • 一部保険・超過保険になっていないか?

一部保険とは・・・保険金額が保険の対象の実際の価額(保険の対象を金銭的に評価した金額)に満たないことで、保険金支払い額が損害額よりも少なくなることです。

超過保険とは・・・保険金額が保険の対象の実際の価額(保険の対象を金銭的に評価した金額)を超えていることで、実際の価額を超えた部分に関しては保険金の支払い対象外となってしまいます。

 

まとめ

火災保険の値上げについてご説明させていただきましたが、節約ばかり意識しすぎないようにお気をつけ下さい。

保険は、いざという時に備えるためのものです。

保険料を節約したい方は多いと思います。

ですが、いざという時に充分な補償を受けられるような補償内容にしておくことがもっと大事なことだと思います。

火災保険をご検討する際に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。